ごはんでぐんぐん健康になる⑦
キレる子供はごはん不足
食生活の重要性は単に健康面だけでなく、精神面にも及びます。
お腹が空くとイライラしたりヤル気が起きなかったりしますが、
それは大人だけでなく子供でも同じです。最近はキレる子供が
多いとよく言われ、一昔前までは見られなかった小学生や
中学生による殺人事件なども起こっています。
複雑な時代だけに原因は特定できませんが、食生活も影響している
とされます。特にカルシウム不足が指摘されています。
何故、すぐにキレるほどカルシウム不足の子供達が増えている
のでしょうか。それはカルシウムの少ない食事をしがちだからです。
カルシウムはチーズなどの乳製品の他、小魚や海藻類、豆腐や
がんもどき、野菜では小松菜、胡麻などに豊富に含まれます。
乳製品を除いては、これらの食材が主に使われるのはごはん食です。
ですから、ごはんを中心とする日本型の食事を普段からよくとって
いれば、自然とカルシウムを摂取でき、不足しないで済むのですが、
近年、子供達が好むのは肉類を中心にした欧米型の食事です。
先に挙げた食材を口にする機会が少ないのです。
朝はパン、昼は麺類やファーストフードなどを食べるのであれば、
夕食だけでもカルシウムの豊富な食事をとる必要があるのですが、
その夕食もこってりとした欧米型の食事であれば、カルシウムの
摂取は非常に難しくなります。とりわけ牛乳が苦手な子供にとっては、
これは深刻な問題です。
カルシウムの他にはギャバの不足もイライラを引き起こす原因と
なります。ギャバは発芽玄米に多量に含まれます。
すぐキレる子供には日頃から発芽玄米を食べさせるのも、1つの方法です。
今の子供達の両親が育った時代そのものが欧米型の食事に移行しだした
時期と重なるので、日本型の食事を中心に据えるのは容易ではないと
思いますが、子供達の健全な精神を養う上でも、ごはん食の機会を
積極的に増やしていただきたいと思います。